i love music

音楽が楽しいとか好きとかって

意識しはじめたのはいつの頃だったかな。

12歳くらいかな。

幼稚園の年少のときからピアノをやってたんです。

ピアノの練習は好きではなかった、と思う。

よく覚えてないけど、小さいときは

しばしば先生に泣かされた記憶があります。

聴音とか、ちょっと考えると

「遅い!」とか怒鳴られたり。

弾いてる途中で手をぶったたかれたり。

小学生のときはビクビクだったような・・・。



でも、いつしか自由が利くようになって

自分の思うまま好きなように弾けるようになると

楽器をコントロールできる楽しさというのが

わかるようになってきて、

ちょうどそれが12歳ぐらいだったように思います。

時期を同じくして吹奏楽を始めて、

人と合わせることとかスタンドプレイとかの快感を知り、

相乗効果で音楽にのめりこんでいきました。



さらに、その頃から音楽を

「聞く」ようになっていったのかな。

とにかく最初のとっかかりはフリッパーズで、

そこからいわゆる渋谷系の人々とか

さらに派生して、もっとアンダーグラウンド

インディシーンにずぶずぶと埋没。

そもそも当時はインディーズという単語自体が

まだあまり一般的ではなく、

ネットもないし情報がなくて、

ジャケ買いに走る日々でした。

だから、僕が一番詳しいのは

90年代中期〜後期の

日本のネオアコギターポップ

インディーズバンド。

UnderflowerとかKOGAとかLD&Kとか

エスカレーターズにクルーエルなどなど

レーベル名がすいすい出てきます。



でも、なぜか洋楽にはあまり目がいきませんでした。

友達がビートルズ(とゆーかジョージ)の大ファンで

よくこれを聞けとかいって

頼んでもいないのにカセットテープを

作ってくれたりして、

聞かされたりしたんだけど、

あまり興味がいかなかった。

別にいい曲だねーとかは思ったけど、

要するに英語だから

すっと理解できないっつーか、

まぁ対訳見りゃ内容はわかるんだけどさ、

訳詞ってあまり詩的じゃないっつーか、

読んでると「文章です」って感じで

なんかすんなり自分の中に

歌として入ってかなかったんだよねぇ。



って、フリッパーズも初期は英詞だし、

当時のそちら系の人々は

ほとんどみんな英語だけども。

でもやっぱ歌ってるの日本人ですから。

小山田英語は母音がバリバリ日本語ですから。

それだけで好感がもてました。

あーそーだ、僕ねー、

メタルが嫌いだったんですよ。

ハァ?って感じで。

なんとなくヘビーメタル=洋物という図式が

中学生のときの僕にはあって、

そーゆーのもあるのかも。



高校になると、その図式も崩れてきて、

普通にOASISとかBLURとか聞いたりしてました。

僕が通ってた高校って音楽の授業が

普通よりなぜか1時間多くて、

そんで、選択音楽の授業で

LIVE FOREVERをアレンジして

合奏したりしたなぁ。懐かしい。

(ちなみにもう1曲はスピッツの田舎の生活だった)



一方でパーフリやその周辺の人々の

ルーツをさかのぼっていって、

Aztec Cameraとかトラキャンとか

Wannadiesなんかが好きで

特によく好んで聞いてましたね。

それでもやっぱり一番好きなのは

日本のバンドだけど。

音楽だけじゃなくて、映画も小説もみんなそう。



大学にあがってからは

とにかくいろんなサークル掛け持ちして

バンドやったり吹奏楽やったりジャズやったり、

そのうち大学外でもライブやるようになって、

いろんな人に会って、いろんな人とやって、

今にして思えば奇跡のような時間でした。

フリージャズとかその他もろもろの

いろんな音楽を知って、

即興表現や不協和音に興味を持つようになって、

ああ、世界に音楽って

こんなにたくさんあるんだって思って、

なんだか幸せだったよなぁ・・・。



その頃に出会った人たちって

今までの自分の人生の中でもっとも重要な

役割を担っているってゆーか、

その人間関係は考えれば考えるほど

不思議に絡み合って、

今につながっています。

ほんっとに不思議。

いろんなことが紙一重につながってるんだよね。



これよく日記に書くけどさ、

それぐらい僕は不思議なんです。



今メメメメでライブやったりしてんのは

いっちーと会ったからで、

それはあの日ゴールデン街に行ったからで、

それはNU-DOWNに会ったからで、

それはあの日SilentH氏がONEに行ったからで、

それはそもそもNanaがあったからで、

ってたどっていくとね、

ほんっとにすごい偶然の積み重ねが

5年の歳月を経て

今に影響してるんですよ。



なんかみんなに感謝したくなっちゃう。

音楽って素敵ですね。