乱視との死闘。

僕は中2と中3の間の春休みから大学2年ごろまで
ずーっとハードコンタクトレンズを愛用していた。
メガネをかけてるのは学校から帰ってきてから
寝るまでの間のわずかな時間だけ。
ところが大学2年のときに
なんとなく黒ぶちメガネを買って以来、
せっかく買ったのだからと
メガネばっかりかけるようになって、
コンタクトメインの生活から離れていった。


最近になって再びなんとなく
コンタクトをたまにするようになった。
やはりフチのない広い視界はいいもので。
しかし、楽々メガネ生活に
すっかり順応してしまった僕には
コンタクトのお手入れが
めんどくさくてしょうがない。
だいたい毎朝ぎりぎりまで寝てるため、
必然的にコンタクトをつけるのは
休日の特別なときだけとなる。


最近のコンタクトの主流は
ディスポーザブルタイプだという。
すなわち、使い捨て。
お手入れ不要、外したら捨てるだけ。
これはそんな怠惰な僕にとって
かなり魅力的なレンズである。
しかしながら、僕は乱視が強く入っているため
ソフトコンタクトでは視力の矯正ができず、
使い捨ては諦めていたのであった。


ところがどっこい、医療は進歩するもので、
今では乱視用の使い捨てが存在しているという。
とゆーわけで、今日は鼻息も荒く
その魔法のレンズを求めて某量販店へ。


さて。
眼科医と店員に説明を受けて
自分には4種類の選択肢があることを知る。
1日使い捨てが1種類、
2週間使い捨てが3種類。
1日タイプは装用感もよく、
まさに毎日使い捨てるだけなので
お手入れグッズが全く不要。
しかし乱視の矯正に限度があり、
十分な視力が出せないという。
2週間タイプは強度乱視に対応できるが
日々の保存にはハードと同じような洗浄が必要。


実際にいろんなレンズを装用してみたのだけど、
これが本当に見えないんだわさ。
そもそもソフト自体が完全な乱視矯正はできず、
まばたきする度に見え方が変わると
説明は受けてたものの、
本気で見えたり見えなかったりするし、
見えても全然ハードより見えない。
マジで?これで限界なの?
どっちにしよう?と苦悩しまくる。


しかし、たとえ視力が出せるとしても
2週間タイプは考えてみれば
今持ってるハードとかかる手間は同じで
しかもハードのほうが断然よく見えるのである。
これはまったくもって意味がないと判断し、
最終的には1日タイプを購入した。
1ヶ月分30枚。両目で9700円ほど。
両目買ったら、書いてある値段の2倍になることを
すっかり忘れていたため
会計が思ったより高くなってビビる。


で、早速実際にそれを装着して
街をうろうろ歩いてみたところ、
どーにもこーにもやっぱり見えないのである。
なんていうか、近視は矯正できてるから
別にどこに何があるかとかは普通にわかるんだけど、
なんだかピントが合わないってゆーか、
とにかく不思議と見えない。
これではやっぱりストレスがたまる。
なんとまあ口惜しいことか。
この視界を手に入れるために支払った
1万円って一体・・・。


あとさ、ソフトってはずすの難しくない?
なかなかできなくて、鏡の前で苦悶しまくり。
つまんでも滑ってとれないよ。
ハードとはえらい違いだ。


で、結局のところ結論は何かというと、
「我が乱視に医療の進歩まったく及ばず」。
未来にはこんな僕にもぴったりの
使い捨てコンタクトができるのだろうか。