航のライブに行ってきた。

レコ発ツアー最終日@江古田buddyに
行ってきました。
ピアノの藤井郷子さんと
トランペットの田村夏樹さんとの共演。
PAにちょっと残念な部分もあったものの、
演奏は本当に素晴らしかったです。
藤井さんのピアノを聞いていると
ピアノという楽器の持つ音響的可能性に
ゾクゾクしてきます。
プリペアードと凄まじく強力な打鍵。
そして、田村さんのサブトーン的というか
息を感じるトランペット。
そこに航の歌は器楽的に溶け合って、
ソロではなし得ないまた別の航の世界を
作り上げておりました。
前衛の隙間に時々ちらちらと見え隠れする
協和音が素敵だと思いました。
あるいはその逆に、
協和の中に突然出てくる不協和。
それと、エネルギー。
楽器にぶつけるエネルギー。


聞いていたらピアノが弾きたくなりました。
思い切り自由にエネルギッシュに。
今度の自分のライブも頑張らなくちゃ。


しかしなんだろね。
みんなすごい人になっていくね。
繋がっている糸がたぐり寄せられるように。
そんな一抹の寂しさも覚えたライブでした。
話していてなんだか昔みたいに
すっと言葉が出てこない自分に気づく。
それは、自分が違うステージに
足を掛けてしまっているという
違和感? 悲しさ、のようなもの。
胸を張って自分も音楽やってるんだって
言えなくなってしまったな。
音楽に対してもっと真剣になりたい。
仕事とか、本当はどうでもいいんだ。