みんなで練習を。

しかしまぁ、冷静に考えてみれば
そんな簡単にそっくりの音が作れたら
高い楽器も高いアンプも高いエフェクター
ぜーんぶいらないわけで。
やっぱ自分の手の届く範囲で
好きな音を見つけてくしかないんだよね。
3ヶ月以内になんか作ってアップしたいなぁ。

さて。
今日は国立能楽堂というところに
能・狂言を見にいってきました。
なんかすごかった。
能は美しく、狂言は面白く。

能ってのもさ、なんか高校のとき日本史で
観阿弥とか世阿弥とか習ったけど、
名前だけで実際どんなものか知らなかったのね。
えっと、感想としては、とにかくトロい。
演者は普通にやったら10秒でできそうなことを
たっぷり2分ぐらいかけてやります。

例えば「拾う木の実はなになにぞ」と言うだけでも、

「ひーろーうーーーーーーーーーーーーーー
 よーーっポンっ、よーーーーっポンっ、
 ぴーひょろろーーーーーーーーーーーぴっ、
 こーのーみーはーーーーーーーーーーーー
 よーっポンっ、よーーっポポンっポンっ、
 なーにーなーにーぞ、
 なーーーーにーーーなーーーにーーー、ポンっ、
 ぞーーーーーー、ひょろろーーーーーーー、ポンっ」

ぐらいかけてやります。
小鼓・大鼓・笛が入るのね。
しかし、これが聞いてるうちに
どーもなんかいい感じに脳みそに働きかけてきて、
めくるめくサイケデリックワールドに
誘われてしまうわけです。

狂言もさー、
今日見たのは「梟山伏」ってやつなんだけど、
すごいんだこりゃ。
あらすじを簡単に説明すると、
弟が山から帰ってきて以来
なんか様子がおかしいってんで、
ある男が山伏(祈祷師兼医者みたいな人)を呼んで
治してもらうことにするのね。
で、山伏が祈ると
弟は「ほほーっ」とかいって梟の鳴きまねをして
バサバサ暴れ始めるわけ。
これは梟に憑りつかれたに違いないとゆーことで
さらに山伏が祈りつづけると、
いきなり兄も「ほほーっ」とか鳴き始め、
最終的には山伏も梟にのり移られて
3人で「ほほーっほほーっ」と鳴きながら
バサバサと去っていくという話。
なんなんでしょう、このシュールさは。(^_^;)
面白すぎるっ!!

そういうわけで、色々と面白い1日でした。
みなさんも、人生で一度くらいは
体験してみてもいいんじゃないかと思います。
うーん、古典芸能はあなどれん。