鼕々。

ぐったりと壁にもたれかかり
動かなくなった電車を待ちながら
目を閉じ
人の流れや時の流れを
渋谷という街を
遠くにぼんやり感じていると
なぜか無性に人恋しくなり
いろんな人に
意味のないメールを
手当たり次第に送りまくるも
「配信状況を確認してください」
なんとなく、もう、送れないメールを
書いては消し、書いては消していると
馬鹿馬鹿しいぐらい
ますます寂しくなる。