飛ぶが如く。

あー疲れた。眠い。
世の学生さんは夏休み真っ盛りですかね。
まったく羨ましい。

学生といえば、新指導要領が見直されるらしいですね。
歯止め規定に捕われなくてもいいそうで。
まったくどーなっちゃってるんですかね。
だいたい指導要領なんてさー、
ロクなもんなじゃないと思うんです。
昔、家庭教師をやってたときとかさ、
英語を教えたりしてたんだけど、
中学の検定教科書ってなんかみんな同じなのね。
教育的指導っていうか、勧善懲悪っていうか、
なんか全てがキレイゴトなの。

例えばどこの出版社の教科書も
必ず「ボランティア」の話が出てきて、
僕は昨日老人ホームでボランティアをしたよ、
ケンの学校ではどんなボランティアをやるんだい?
みたいな文章を習うわけなんですよ。

それを読んでてねー、つまんないと思ったもんです。
いや、ボランティア大いに結構なんだけど、
なんかね、うまく言えないんだけど
数学の問題集を解くことと同列上で
ボランティアに参加することが語られてるというか、
なんか違和感がある。

僕が中学のときに使ってたのはプログレスっていう
検定教科書ではない指導要領を全く無視した
強烈な個性のあるシロモノだったんだけど、
もうね、そういう鼻につく教育性みたいのがなくて、
載ってる文章ももっとウィットに富んでて面白かったなぁ。

「難解で時代遅れ」と評されることが多いんだけど、
イソップ物語に始まり、
アメリカ文化・イギリス文化に触れさせ、
最終的には詩や小説の鑑賞にもっていかせる教科書で、
高校2年用のBOOK5では
リンカーンの演説が全文載ってたりして。
人道的に意義のあるリーディング。
今にして思えば、スーパー独特な
孤高の精神に満ち溢れる素晴らしい本でした。
当時はわからなかったけど。

そんなプログレスも新指導要領に寄り添う形で
今年大改訂が行われたらしく、
一気に検定教科書ライクな普通の本になってしまいました。
しっかりボランティア話が載っているようで。

僕がなんか変な拘り方してるだけなのかね。
やれやれ。