感覚の話(続き)。
暑くて眠れないので続き。
これも昔からよく思うんだけど、
例えば呼吸。
僕はセンター試験の理科を
生物で受験したんだけどね、
呼吸の化学反応式ってのを習うんですよ。
どんな式だったかはきれいさっぱり忘れたけど、
それ知ったときはわりと衝撃的でした。
呼吸なんていう超基本的重要な生命活動が
高校生に理解できるような簡単な式で
ちょろちょろっと表せてしまうなんて。
さらには脳の神経伝達物質が
ニューロンのシナプスでノルアドレナリンを
プラスとマイナスの電位差でうんちゃらかんちゃら
ってこれも詳しいことはきれいさっぱり忘れたけど、
感覚が伝わる仕組みを習うんですがね、
これを知って以来、
「感覚なんて化学反応だ」って意識が
すごい自分の中にあったりして。
とりとめないですが、結論としては
感覚は別に神聖なもんでもなんでもなくて
単なる化学反応に過ぎないけど、
それを正確に自分以外の人間と共有するのは不可能で、
コミュニケーションとは
感覚の共有ではなく言語の共有であって、
社会はそういうふうに成り立っている、と。
おしまい。