ギターという楽器についての考察(mixi転載)。

当たり前だけど多くの弦楽器は
同じ音が複数のポジションで出せる。
これはつまり1つの音符に対し、
その音が出る位置を
複数覚えなければならないということで、
ピアノだけで生きてきた人間にとっては
大変難しく感じるものである。
なにしろピアノは音と位置が
完全に1対1に対応している。
ここがドだと覚えたら
もうそこ以外に同じ高さのドはないのだ。


ギターだとそうはいかない。
せっかくドの位置を覚えても、
先に進むと別のポジションのドがでてきて
その位置を覚え直さなくてはならない。
ハイポジションになればなるほど
さっぱりわけがわからなくなる。


しかし、ギターの場合、
コードフォームという概念があり、
自分が何の音を弾いてるのかわからなくても
「とりあえずここを押さえる」という発想で
なんだか曲ができてしまうという
まったく逆の性質もある。


考えてみてほしいのだが、
今自分が叩いた鍵盤が
ドなのかレなのかミなのかわからずに
ピアノを弾いてる人というのは
まずもっていないと思う。
でもギターではわからない人の方が
多いんじゃないだろうか。


まったく不思議な楽器だ、ギターってヤツは。