ズックにロック。

そーいや、この間某友人と話をしていたのだが、
オヤジギャグについてなんだけど、
あのー、最近暑いですけど、
暑い夏のこと「なついあつ」とかね、言うよね、
とか僕が言ったら、その人が類似例として
「ドキがむねむねする」というのを出してきて、
僕はそれを初めて聞いたので、めちゃくちゃうけてしまいました。
むねむねする。なんたる語感!!

むねむねと聞いて即座に思い出したのは、
高校のときの英語教師であります。
その教師の名前は「むねお」と言った。
上の名前は忘れたが、下の名前は
そのインパクトゆえよく覚えている。

僕はその人のことが全然好きではなく、
「むねおむねお」とか言って相当バカにしてたんだけど、
何がキライだったって、なんちゅーか
そやつは凄まじいまでのスーパー勘違いボーイで、
「ここは超超超超超重要。ちぇきらー」
とか授業中にのたまう人で、まったくウザイの一言であった。
「俺はちょっと他の教師とは違うんだぜ」
みたいのが鼻について、こんなのまともに聞いてたら
耳が腐るとか思ってました。今思い出した。

当然「ちぇきらー」連発の授業はほとんど聞いてられず、
そやつの授業中は、ひたすらパズルを解いてたりしたもんです。
そしたらある日、むねおが
「ハイ、みなさん、わかりましたかー、わかりましたかー、
わかりましたかー、わかりましたかー・・・」
とか針のとんだレコードのようにしゃべってるのが
ふと耳に入り、ついに壊れたかと思い顔を上げたら、
なんとむねおが「わかりましたかー、わかりましたかー」
と連呼しながら、こっちに向かって歩いてくるではないか。
そして、そのまま「わかりましたかー」をひたすら繰り返しながら
僕の席をぐるっと1周し、また前の教壇に戻っていった。

それは後から考えてみれば、
「俺様の超超超イカしたクールな授業をきけー」
という意思表示であったのではないかと思われるが、
その時は何がなんだかわからず、奇怪な行動に
「むねお、暴走」としか思ってなかったっけ。

なんか僕は、ほとんど全ての教師という教師が
無条件に好きではなかったような気がする。
振り返ってみれば、この先生は好きだったって人が全然いない。
それはそれで寂しい気がしないこともない。